6月27日(日) 13:30~14:20
歯科色彩を応用する考察あるいは提案
元呑 昭夫 先生
(カラーランド・Lab)
色彩の基本知識、実践情報、事例紹介、最新情報、海外情報、調査データ、など
環境を整える ⇒ 趣旨
A: 歯科領域で色彩を応用する
B: 審美性について、メークアップ ⇒ 印象を整える
C: 歯科医院のユニフォームの色彩調査
色彩の基本知識
光・眼・対象物それぞれについて明確な関係と知識を理解しておくこと。
色彩とは = 光 ✕ 眼 ✕ 対象物
知覚心理的とは社会の現況要因
1.IT機器の普及と利用者側の変化
2.情報に対する、受け取る側の年齢による違い!
3.インターネット利用者の年齢構成?
歯科界=開業医・教育機関(大学、専門学校、歯科技工を含む)などの広範囲な関心を高めることにより、より深い理解が得られるのではないか。
これまでの疑問として、今まで取り組みに関して情報が少ないこと及び関連機関と企業の総合的視点からの牽引力が不足していることが考えられる。
※公益性が高く、自主性があり、第三者のチェック機能のある組織として日本歯科色彩学会が関係する研究者及び所属従事者の機関と協調テーマを取り上げる。
・良い歯科環境とは何か、目的と方向を考えること
講師略歴
1946 年 6 月 4 日生 74 歳 東京生れ
財団法人色彩研究所;創立者・和田三造洋画家、第一回院展入選作(南風)受賞後国費で留学の折、インドにおいて絹取引で色の指定について国の基準化が必要と認め、帰国後自費で色彩研究を開始する。後に※色彩の顕色体系を目的とする財団法人を設立し色彩の応用研究に従事する。
その結果、
人体色の表示と応用 皮膚色/粘膜色/歯冠色/毛髪色/眼球色が対象
人体色は、皮膚色の表色と活用⇒皮膚癌、口腔粘膜、化粧品の色彩及び皮膚色の見えについて等
歯冠色の表示と応用研究事例について:
シェードガイドの測色学的研究調査(東京医科歯科大学、補綴学;林都志夫先生・指宿真澄先生に従事)
※顎顔面色・エピテーゼの再現色(鶴見大学歯学部口腔外科学)
※歯冠色の分光測色(日本大学歯学部補綴学)
※歯冠色の表色及び歯科材料の K/S 調査研究(城西歯科大学/現明海大学歯学部保存学)
※歯科教育の色彩感覚の調査研究(埼玉歯科技工士専門学校)
※鼻腔粘膜の色彩調査研究(日本歯科大学耳鼻咽喉)
※口腔粘膜色の測色&表色研究(東京医科歯科大学、口腔外科学教室)
※非接触方式による測光測色による歯科材料の研究(日本大学松戸歯学部保存修復学)
※ビタシェードの色彩学的検討調査(北京医科大学)
その他
1977(昭和 52)年(財)日本科学技術連盟/以下、日科技連/の QC 手法開発部会が提案した「新 QC 七つ道具」は現在の日本の産業発展に果たしている役割は大きい。QC は米国において提唱され日本において発展された管理手法であるが、その後更なる改善・改良は現在でも再度その重要さが認識され続けている。最近目にする動きの中で、中国の科学技術の発展が至るところで見聞きする。特に産業界で新製品の発表が報告されているが、明らかに日本国内で開発されている計測機器に混じって中国国内で開発した機器が国内で利用されていることはあまり知られていないのではないか。
かつての日本の産業も初めは模倣であっただろうけれど、鋭意独自に開発し発展した経緯があったといえばその通りかも知れないが、創意工夫という視点で取り組むことが現在はどうなっているんだろう、、、ね。
結論;モノマネ、模倣、二番煎じ、良いとこ取り、⇒参考図書「おはなし新 QC 七つ道具;納谷嘉信著、日本規格協会 1987」
QC とは Quality Control の訳で品質管理の代名詞ともなっている。既に QC は改善、改良され続けてさらに TQC ; Total Quality Control;結合的品質管理あるいは全社的品質管理や、PDPC ;Process Decision Program Chart ; 過程決定計画図など詳細な管理の例がある。下図は品質管理を学
び始めた頃に掲載されていた有名なデミングサークル図である。
デミングサイクル図
私事でデミングサークル=品質管理を学んだ背景には統計処理を学ぶことであった。後に色彩に関する研究の課題を通し現在まで引き継ぐこととなった。さらに品質管理の目的は物作りにおいて提唱されていたが、既にあらゆる領域の製品開発や営業など他の職域においてもかなり浸透していた。
特に関心を持って取り組んだ手法としてPART法 ; Program Evaluation and Review Techniqueで、遂行評価レビュー法という長たらしい方法であった。この方法は日程および作業の経緯を理解するガントチャート図よりも具体的な例が多く楽しみながら学んだ。その例題とは軍事戦略としてポラリスミサイルを潜水艦から発射する手順をテレビゲームのように PART 図に書き込んで学ぶという今思えば危ない管理方法であった。
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